台湾総統、米国のNASA訪問 中国は反発
台湾の蔡英文総統が、アメリカでNASA(=アメリカ航空宇宙局)を訪れた。台湾の総統として、アメリカの政府機関を公式訪問するのは初めてのことで、中国は反発している。
台湾の蔡英文総統は、南米のパラグアイなどを訪問していたが、現地時間19日、台湾に戻るため、経由地のアメリカ・ヒューストンに到着。NASAのジョンソン宇宙センターを見学した。
台湾総統府によると、台湾の総統がアメリカの政府機関を公式訪問するのは、今回が初めてという。
台湾をめぐっては今年3月、アメリカで、台湾との政府高官レベルの相互訪問を可能にする「台湾旅行法」が成立。「一つの中国」の原則順守を求める中国は、アメリカと台湾の関係強化につながる動きに神経をとがらせている。
今回のNASA訪問について、中国外務省は会見で、「アメリカを含めてあらゆる国が台湾と政府関係の交流を行うことに反対する」と述べ、反発している。