中国へ批判噴出、独立訴え大規模集会 台湾
台湾で20日、独立を訴える大規模な集会が開かれた。次期総統選挙の前哨戦とされる来月の地方選挙を前に中国への批判が噴出した形で、台湾の蔡英文政権は難しい対応を迫られている。
台北市で20日午後、台湾独立を訴える団体が集会を開き、警察発表で約6000人が参加した。主催者らは「いかなる国も、台湾を侵略することは許さない」と中国を批判した。
台湾の蔡英文総統は台湾の主権尊重を訴え、「現状維持」を目指す姿勢を示していて、警戒する中国は台湾海峡で実弾演習を行うなど、台湾への圧力を強めている。
集会の参加者らは中国の圧力に反発する一方、現在の政権の現状維持路線を否定、独立を問う住民投票を行うことなどを求めている。
台湾では、与党の支持率が伸び悩む中、来月、地方選挙が行われる予定で、蔡英文政権は今後、難しい対応を迫られることになる。