アメリカを目指して移動を続ける中米出身の人々の集団「キャラバン」をめぐり、トランプ政権は２９日、国境警備を強化するため、５２００人規模の米軍を派遣すると発表した。

中米からの移住を目指す７０００人規模の集団「キャラバン」が、アメリカに向かって北上を続けていることを受け、国防総省は２９日、軍兵士８００人を派遣したと発表。今週末までに合計５２００人規模を派遣すると明らかにした。軍の兵士らは不法移民を直接取り締まるのではなく、国境警備を担う当局の支援にあたるという。

「キャラバン」は多くが貧困や犯罪から逃れるためにアメリカへの移住を望む人々とみられているが、トランプ大統領はツイッターで「中にはギャングや悪党が紛れ込んでいる」と指摘。「これは侵略だ。軍が待ち構えているぞ」と強調したが、現地メディアは「根拠のない主張」と反論している。