アメリカ・トランプ政権の今後を大きく左右するアメリカの中間選挙があと５日に迫ってきた。共和党はまさに「トランプ党」の様相だが、ズバリ、勝てるのか。ワシントン支局から井上幸昌記者が伝える。

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共和党は当初言われていた「大負け」ということにはならなそうだ。まず上院は今回、選挙がない議席に政治情報サイトが「優勢」と予測している数を加えると「５０」対「４４」で、すでにトランプ大統領の「共和党」が半数に達している。この１か月、トランプ大統領は徹底的に接戦州の応援に入っていて、その効果が出ているようだ。先月３１日夜も「野党の民主党はとんでもないやつらで、勝たせると大変なことになる」と危機感をあおっていた。

トランプ大統領「民主党が勝利すれば、世界中の人身売買や薬物取引を行う者、ギャングにとって、光り輝く招待状となる」

一方、下院は全議席で選挙が行われているが、民主党がリードしている。ただ、接戦区は３４もあって、共和党が追い上げている傾向が見られる。

Ｑ．今の予測通り、上院はトランプ大統領の共和党、下院は民主党となると、トランプ政権の今後はどうなるのか？

民主党が下院を押さえる影響はかなり大きい。ロシア疑惑などの追及が強まる他、法案がほぼ通らなくなることが予想される。そこで、トランプ大統領は支持層へのアピールのためにも、日本にも影響が大きい貿易問題などで、より攻撃的な姿勢を強めてくるのは確実とみている。