トランプ大統領と最高裁長官が異例バトル
アメリカのトランプ大統領と最高裁長官が異例のバトル。不法移民対策の強化を認めない仮処分を出した判事を、トランプ大統領が非難したところ、これに長官が反論する事態となっている。
トランプ政権は今月8日、不法移民の難民申請を拒否する措置を発表したが、カリフォルニア州の連邦裁判所がこの措置を一時的に差し止める仮処分を出している。この決定についてトランプ大統領は20日、「判事はオバマ系だ。公平ではない」と非難。
すると21日、保守系として知られる最高裁のロバーツ長官がAP通信の取材に「判事にオバマ系やトランプ系などない」と反論のコメント。司法判断に介入する大統領に苦言を呈した。
ただ、これに納得いかない大統領はツイッターで「悪いが、オバマ系判事は存在する。我々には安全が必要だ。連邦裁判所の決定はとても危険で愚かだ」と猛反発。大統領と最高裁長官による異例のバトルに発展している。