三菱重工の“元徴用工”訴訟 きょう判決
戦時中に強制労働をさせられたとしていわゆる元徴用工らが三菱重工業に損害賠償を求めた2つの裁判で、韓国の最高裁判所は29日、判決を言い渡す。先月の新日鉄住金と同様、賠償を命じる可能性が高いとみられている。
29日午前、判決が言い渡されるのは広島の工場などに強制動員されたとする元徴用工の遺族らと名古屋の工場などで女子勤労挺身隊として働かされたとする韓国人女性らが、それぞれ三菱重工業に対し損害賠償を求めた2つの裁判。控訴審ではいずれも原告が勝訴している。
日韓両国は1965年の請求権協定で賠償問題の最終的な解決を確認。しかし韓国の最高裁は先月、協定では元徴用工個人の賠償請求権は消滅していないなどとして、新日鉄住金におよそ4000万円の賠償を命じていて、今回も同様に賠償を命じる可能性が高いとみられている。