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G20閉幕「保護主義と闘う」盛り込まれず

2018年12月2日 7:43

G20首脳会議は1日、首脳宣言を採択して閉幕した。しかし、「保護主義と闘い続ける」という表現は盛り込まれず、アメリカ・トランプ政権への配慮が色濃くにじむ形となった。

今回のG20首脳会議の焦点は、米中の貿易戦争が泥沼化する中、各国が一致して自由貿易推進に向けたメッセージを打ち出せるかどうかだった。採択された首脳宣言では、現在の貿易システムには改善の余地があると指摘、WTO・世界貿易機関の必要な改革を推進するとしている。危ぶまれた首脳宣言の採択にはこぎつけた形だが、去年は盛り込まれた「保護主義と闘い続ける」という表現はなかった。

これについて議長国アルゼンチンのマクリ大統領は、「アメリカが受け入れなかった」と明かしており、アメリカ第一主義を掲げるトランプ政権への配慮が色濃くにじむ形となった。次期議長国となる日本の安倍首相は、閉幕のあいさつで自由貿易を推進して世界経済の成長をけん引したいと述べた。

安倍首相「来年6月の(G20)大阪サミットでは自由貿易の推進やイノベーションを通じ、世界経済の成長をけん引すると共に自由で開かれた包摂的かつ、持続可能な未来社会の実現を目標に掲げ推進していきたい」

次のG20首脳会議は来年6月に大阪で開催される予定。

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