本庶特別教授「ホールインワンより難しい」
ノーベル生理学・医学賞の授賞式を控えた京都大学の本庶佑特別教授が8日に会見し、趣味であるゴルフの「ホールインワン」を引き合いに出して授賞への喜びを語った。
本庶特別教授「2万回やってると(打てば)確率的に1回は起こる。つまり、ノーベル賞をもらう方がホールインワンより難しい。(Q:これまでのホールインワンの経験は?)それはグッドクエスチョンや!当然僕はホールインワンはもうやっている。それでノーベル賞をもらったので、ゴルフのドリームとサイエンスのドリームは両方達成した」
本庶さんは8日の会見でホールインワンを達成する確率と先進国の教授の数を引き合いに出し、「ノーベル賞の方が難しい」と語った。その上で「狙って起きるものではなく、ノーベル賞も研究をしてきた結果でそうなった」と述べた。
一方で日本の研究環境について若手研究者が育たなくなっていると懸念を示した。
本庶特別教授「安定したポジションとしての若手研究員の数が少ないのが大きな問題。そこは国が投資をしなければいけない」
本庶さんはこの日も日本大使館主催のレセプションに出席するなど多忙な日程をこなしていて、授賞式は10日に行われる。