米大学生死亡 北朝鮮に550億円賠償命令
北朝鮮で拘束され、帰国後に死亡したアメリカ人大学生の遺族が賠償を求めていた裁判で、アメリカ連邦地裁は24日、北朝鮮政府に対して日本円にして約550億円の支払いを命じた。
北朝鮮に拘束されていたアメリカ人大学生のオットー・ワームビアさんは去年6月、こん睡状態のまま帰国し死亡した。その後、遺族は北朝鮮政府に対し、日本円にして約1100億円の賠償を求める裁判を起こしていたが、アメリカ連邦地裁は24日、約550億円の支払いを命じた。
判決文では「北朝鮮は外交政策を進めるため、アメリカを動かすテコとしてワームビアさんを利用した」と厳しく批判している。
ただ、地元メディアによると、北朝鮮との間には国交がないため、賠償金を受け取れる可能性はないという。