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北方領土の新建設住宅に軍人入居~露国防省

2018年12月27日 21:21

ロシア国防省は26日、北方領土の択捉島と国後島に新たに建設された軍人用住宅に、軍人が入居したことを発表した。この住宅の建設をめぐっては、日本政府が抗議していた。

ロシア国防省は、択捉島と国後島で軍人用の集合住宅、計4棟の建設が完了し、188世帯が入居したと発表した。

住宅の建設をめぐっては、日本政府がロシア側に「わが国の立場と相いれない」と抗議したが、ロシア国防省は、来年にはさらに択捉島で2棟、国後島で1棟の住宅を建設する予定だとしている。

安倍首相とプーチン大統領は、色丹島と歯舞群島の引き渡しを明記した「日ソ共同宣言」を基礎に、平和条約交渉を加速化させることで合意し、来月の首脳会談の実現を目指して調整が続いているが、一方で、ロシアは択捉島と国後島での実効支配を強化させている。