米朝首脳会談 カギは“非核化工程表”
28日の米朝首脳会談で非核化に向けた進展は得られるのだろうか。ベトナム・ハノイから中継。
肝心の非核化に向けた措置をめぐってはいまだ溝があり、激しい駆け引きが展開されるとみられる。会談最終日の28日は昼食をはさみながら約5時間にわたって両首脳が協議を行った後、共同声明の発表も予定されている。
会談では、平和体制の構築に向けた「平和宣言」や、米朝の関係改善に向け大使館にあたる連絡事務所を互いの国に設置することなどが話し合われているものとみられる。
最大の焦点である非核化をめぐっては、北朝鮮の核開発の中心的な存在である寧辺の核施設の廃棄が協議される見通し。ただ、アメリカ側はこれまで求めていたすべての核・ミサイル施設のリストの申告を今回の会談では求めていないとみられる。
今後も続く非核化をめぐる交渉のよりどころとなる共同声明に、非核化に向けた工程表を盛り込めるかもカギとなる。
日本時間午後6時前にはトランプ大統領の記者会見が行われるが、不安材料である内政問題の質問が相次ぐものとみられ、成果を急ぐトランプ大統領が金委員長に安易な妥協をしてしまう懸念も残っている。