ボーイング社“再発防止取り組み”アピール
アメリカの航空大手「ボーイング」の幹部が27日、今月10日に起きた旅客機墜落事故のあと初めて記者会見を開き、再発防止に向けた取り組みをアピールした。
ボーイング シネット副社長「犠牲者にお悔やみ申し上げる。再発防止のため、できること全てに取り組んでいく」
ボーイングのシネット副社長は、157人が死亡した今月10日のエチオピア航空の墜落事故のあと初めて会見し、再発防止と信頼回復に向けてあらゆる対策をとっているとアピールした。また、墜落した737MAX機は「過去50年にわたる安全飛行の歴史の中で製造された安全な機体だ」と述べ、安全性を強調した。
この日はアメリカ・ワシントン州にある同型機の工場を報道陣に公開したほか、各航空会社の操縦士らを招待し、事故原因として指摘されているソフトウエアの改修について説明するなど、信頼回復に向けた取り組みをアピールしている。
一方、航空行政を監督するFAA(=連邦航空局)の幹部が議会の公聴会に出席した。FAAをめぐっては、ボーイング社との関係が近く、737MAX8の安全認証に問題があったのではとの指摘も出ているが、幹部はこれを否定した。
FAA エルウェル長官代行「我々の認証プロセスは広範で、十分確立されている。何十年もの間、一貫して安全な航空機を生み出してきた」
一方、運輸省は今年7月までにFAAの監督体制を大幅に変更する方針を明らかにしている。