国連安保理 北の制裁逃れに関する調査継続
北朝鮮が国連による制裁に違反して外貨獲得を進めている実態などが明らかになる中、国連安全保障理事会は10日、北朝鮮の制裁逃れに関する調査を継続することを決めた。
国連安保理は10日、北朝鮮の制裁逃れの実態を調査する制裁委員会の専門家パネルについて、任期を延長する決議案を全会一致で採択した。安保理関係者によると、決議案をめぐってはロシアや中国が「制裁が及ぼす人道的な影響についても調査すべきだ」と主張し、厳格な調査を求めるアメリカなどと対立し、専門家パネルの任期が延長できない恐れが出ていた。
採択された決議には人道問題は盛り込まれず、人道的な影響については別の機関が調査し、制裁委員会に報告することになるという。