スペイン総選挙へ 極右政党が大規模集会
スペインで28日に行われる総選挙を前に、移民排斥などを掲げて勢いを増している極右政党が大規模な集会を開いた。
26日にスペインの首都・マドリードで開かれた極右政党「VOX」の集会には約2万人が集まり、アバスカル党首が「政府から裏切り者を追い出せ」などと気勢を上げた。
スペインでは1978年の民主化以降、極右が台頭したことはないが、2013年に設立されたVOXは、移民の流入阻止などを掲げ、急速に支持を広げてきた。世論調査ではVOXが約30議席を獲得する勢いで、国政に初めて進出する見込み。
VOXが躍進すれば、移民の排除や自国第一主義を掲げるポピュリズム勢力がヨーロッパ各地でさらに勢いづくとみられ、来月に行われるヨーロッパ議会選挙にも影響を及ぼす可能性がある。