北朝鮮の国営メディアは、金正恩委員長が４日、日本海の海上で行われたロケット砲などの打撃訓練を視察したと伝えた。

朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は５日付で、金委員長が日本海の海上で行われた大口径の長距離ロケット砲、戦術誘導兵器などの打撃訓練を視察したと伝えた。労働新聞は、炎と煙を噴き上げ飛行するロケット砲や戦術誘導兵器の写真も掲載している。

韓国軍は、北朝鮮が４日、東部の元山から飛しょう体を発射したと発表していて、金委員長はこれに立ち会っていたものとみられる。金委員長は「長距離ロケット砲と誘導兵器の運営を本当によくやっている」と満足を示した上で、国の自主権を守るため、高度の臨戦状態を維持しなければならないと強調したという。

北朝鮮としては、アメリカに揺さぶりをかけるとともに、経済制裁緩和のメドが立たない中、軍の締めつけを強める狙いがありそうだ。