米国防総省 北の飛翔体は「弾道ミサイル」
北朝鮮が9日に発射した飛翔体について、アメリカ国防総省は9日、「複数の弾道ミサイルの飛行試験だった」との分析を発表した。
北朝鮮が今月4日に発射した飛翔体については、慎重な見方を示してきたアメリカだが、9日の発射については、「複数の弾道ミサイル」との分析を早々に発表した。
9日の北朝鮮の発射を巡っては、韓国軍が「短距離ミサイルと推定される」と発表していたが、アメリカ国防総省の発表はさらに一歩踏み込んだ形。今回の発射を受けトランプ大統領は不快感を表明。北朝鮮には非核化を巡る交渉再開の準備が整っていないと指摘した。
一方、北朝鮮メディアは10日、金委員長が軍の西部前線部隊で行われた長距離打撃手段の砲撃訓練を視察したと報じた。発射された飛翔体が炎と煙を噴き上げ飛行する写真も公開されていて、今月4日に発射され、ロシアの短距離弾道ミサイルに似ていると指摘された飛翔体と類似しているようにも見える。
金委員長は、6日の間に2つの砲撃訓練を視察していて、軍の引き締めを図るとともにアメリカへの揺さぶりを強める狙いがありそうだ。