約80万人が避難余儀なく…国連支援機関トップが人道危機に懸念 ラファでの軍事作戦めぐり
イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区南部、ラファでの軍事作戦をめぐり、国連の支援機関のトップは18日、およそ80万人が避難を余儀なくされたとして、人道危機の深刻化に懸念を示しました。
UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリーニ事務局長は18日、イスラエル軍が今月、ガザ地区南部ラファで限定的な地上作戦を開始して以降、80万人が避難を余儀なくされたと訴えました。
ラファにはもともと、およそ150万人の避難民が身を寄せてきましたが、その半数近くが再度、別の場所への避難を強いられたとしています。
避難先には安全な水もなく、衛生環境も悪いとして、人道危機の深刻化に懸念を示しました。
こうした中、イスラエル軍はガザ地区北部でも軍事作戦を強化していて、ロイター通信によりますと、ジャバリア難民キャンプでは空爆により、少なくとも10人が死亡したということです。