ワシントン州で“遺体を肥料に”認める法律
アメリカ西海岸のワシントン州で21日、人間の遺体を肥料として使うことを認める法律が成立した。環境保護を目的とした全米で初めての取り組み。
ワシントン州のインズリー知事は21日、人間の遺体を堆肥にして植物などの肥料として使うことを認める法案に署名し、法律が成立した。
遺体を堆肥にする技術を開発し法案を推進した企業によると、ワシントン州では現在、住民の76%が火葬されているが、遺体を堆肥にすることで消費されるエネルギーは火葬の8分の1になり、二酸化炭素の排出も抑えられるとしている。
遺体は木片などとともにボックスに入れられ、微生物によって分解されて数週間で堆肥になるという。
環境保護を目的とした全米初の取り組みで、法律は来年5月に施行される。