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北の“安保理決議違反”米国務省は明言せず

2019年5月29日 12:30

北朝鮮が今月上旬に発射した短距離ミサイルについて、国連安保理の制裁決議に違反しているかどうかが焦点となっているが、アメリカ国務省の報道官は28日、明言を避けた。「気にしない」と発言したトランプ大統領に配慮した可能性もある。

北朝鮮が今月上旬、短距離ミサイルを発射したことについてアメリカのボルトン大統領補佐官は、国連安保理の制裁決議違反にあたるとの考えを示し、安倍首相も27日の会見で「違反」だと明言している。しかし、トランプ大統領は「気にしない」と発言、日米のズレが指摘されている。

これに関連して、国務省の報道官は28日、「北朝鮮の大量破壊兵器の計画全体が違反だ」と指摘、今回のミサイル発射が違反かどうかの明言を避けた。トランプ大統領に配慮した可能性もある。

また、「アメリカは大量破壊兵器の計画を平和的に終わらせる交渉に焦点を当てている」と説明した。