米議会超党派 香港大規模デモへ支持広がる
12日、香港で中国本土への容疑者の引き渡しを可能にする条例改正をめぐり、反対する市民と警官隊が衝突し、72人がけがをした。これに対しアメリカのトランプ大統領は12日、「解決を願う」と述べ、事態の沈静化に期待感を示した。こうした中、アメリカ議会の超党派からはデモへの支持表明が相次いでいる。
民主党のペロシ下院議長は11日、条例改正の動きを、中国政府が「法を踏みにじり香港の人々の自由を抑圧しようとしている」と厳しく批判。仮に改正されれば、1国2制度の枠組みのもと、高度な自治が保証されているとして香港に与えている貿易上の特権についても見直す考えを示した。さらに、これに関し、数日以内に超党派の議員グループが法案を提出すると明らかにしている。
また、共和党の上院トップ、マコネル院内総務も、条例の改正は、「法の支配を衰えさせ、香港の自治に対する中国政府の統制を強めるもの」と懸念を表明し、トランプ政権に関与を続けるよう要請している。