北朝鮮の国営メディアは２１日、金正恩委員長と中国の習近平国家主席との会談を初めて報じた。

朝鮮中央テレビ「敬愛する金正恩同志は修好７０周年を迎える今年、習近平同志が我が国を訪問したことを熱烈に歓迎しました」

北朝鮮メディアは、２０日に行われた金委員長と習主席の首脳会談を２１日、初めて報じた。会談で両首脳は「現在のように複雑な変化が起こる国際環境の中で両国関係を発展させるのは共通の利益に合致する」と評価。戦略的な意思疎通を緊密にし、協力を深めていくことで合意したという。

中国メディアは会談で金委員長が「非核化にむけ多くの措置をとったが前向きな反応がない」と述べたと伝えていてアメリカに不満を抱く北朝鮮としては後ろ盾となる中国との連携を誇示した形。

一方、習主席はアメリカとの橋渡し役を担う意向を示していて、来週の米中首脳会談では北朝鮮の非核化問題も大きな焦点となりそうだ。