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ASEAN独自の「インド太平洋構想」採択

2019年6月23日 21:58

タイで開かれていたASEAN(=東南アジア諸国連合)の首脳会議は、23日、アメリカと中国が対立する中、ASEANみずからが主導して地域の安定を目指す独自の「インド太平洋構想」を採択して閉幕した。

タイ・プラユット首相「インド太平洋地域での協力の中心には、ASEANがあるべきだ」

タイのプラユット首相はこのように述べ、ASEAN首脳会議で、インド太平洋地域の経済や安全保障において中心的な役割を果たすとする独自の「インド太平洋構想」を採択したことを明らかにした。

この地域では、中国が巨大経済圏構想「一帯一路」の下で影響力の拡大を図る一方、アメリカは「自由で開かれたインド太平洋」を掲げている。今回採択した構想には米中の覇権争いのなかで、ASEANとして存在感を高めたい狙いがあるとみられる。

またプラユット首相は会見で、2034年のサッカーワールドカップの開催地にASEAN共催で立候補する方針で一致したと明らかにした。史上初の東南アジアでの開催を目指すことになる。

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