アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席が首脳会談し、貿易協議を再開することで一致した。また、トランプ大統領は、中国通信機器大手のファーウェイとの取引を容認する考えを明らかにした。

トランプ大統領と習主席は２９日に首脳会談し、中国からのほぼ全ての輸入品を対象とする制裁関税第４弾の発動を見送ったうえで、貿易協議を再開することで一致した。

トランプ大統領「中国との協議は継続する。その間、中国に対し関税は上乗せしないと約束した。中断したところから協議を再開し、合意できるかみてみる」

トランプ大統領は、すでに発動した制裁関税は維持しつつ、中国側と協議を続けるとしている。

また、いわゆる禁輸リストに加えた通信大手ファーウェイについて、安全保障上の問題がなければ、アメリカ企業との取引を容認する考えを示した。

トランプ大統領「（会談では）様々なことについて話し合った。ファーウェイについても言及した。私たちはファーウェイにたくさんの（製品を）売っている。私は（ファーウェイの）製品をこれからも売ることは問題ないと伝えた」

今回、トランプ大統領が中国に譲歩した背景には、アメリカ経済にも打撃を与える新たな追加関税や、ファーウェイへの禁輸措置が来年の選挙戦にマイナスになると判断したことがあるとみられる。