イラン ウラン濃縮レベル「引き上げる」
イランのロウハニ大統領は3日、核合意で制限されているウランの濃縮レベルについて、「今月7日から必要なだけ引き上げる」と述べた。
イランは欧米諸国などと交わした核合意の履行を一部停止するとしていて、すでに低濃縮ウランの貯蔵量が合意の上限を超えたことが明らかになっている。
地元メディアによると、ロウハニ大統領は3日、貯蔵量に続き、ウランの濃縮レベルについても今月7日から、核合意が定める上限に従わず、「必要なだけ引き上げる」と述べた。
一方で、ヨーロッパ諸国などの今後の対応次第で、再び合意に基づく義務を順守するとしている。
強硬姿勢を示すことで、ヨーロッパ諸国にイランへの支援策の具体化を急がせる狙いとみられるが、反発も予想されるほか、アメリカとの対立が一層深まる恐れもある。