侵攻からまもなく1年 ウクライナ側の民間人死者は8000人超…首都・キーウは今
ウクライナ侵攻から1年を迎えようとする中、ロシアの攻撃による民間人の犠牲者は増え続けています。キーウから後閑記者の報告です。
私は今、キーウの中心部にある広場に来ています。こちらには、ロシアの攻撃から文化財を守るための土のうが置かれているんですが、設置から時間がたち、破けて草も生えてくるなど、侵攻が長引いていることを感じさせます。
また、ロシア軍の戦車やミサイルなどが設置されているほか、南部の激戦地・マリウポリの被害についてのパネルも置かれていて、侵攻の悲惨さを伝える取り組みも行われています。
国連は21日、これまでのウクライナ側の民間人の死者が8000人を超えたことを発表しました。また、21日のロシア・プーチン大統領の演説の最中にも攻撃があり、南部・ヘルソン州で6人が死亡しました。
葬儀などが行われているキーウの修道院には、毎日のように亡くなった方の棺が運び込まれていて、日々戦死者が増えていっていることを改めて痛感させられました。
ウクライナ政府は、侵攻から1年を迎えるタイミングでのロシア側の大規模攻撃の可能性を警戒していて、市民からは、大きな被害が出るのではないかと懸念の声も強まっています。