香港の「逃亡犯条例」改正案への抗議デモで、香港国際空港では夜中になって警察とデモ隊が激しく衝突、けが人や逮捕者が出る事態となった。

日本時間の１４日午前０時ごろ、デモ隊が空港の出発ロビーを占拠していたところ、警察が出動し騒然となった。香港メディアによると、警察は、強制排除ではなく、デモ隊により中国当局側の人間だとして拘束されていた男性を保護しにきたという。デモ隊の一部が激しく抵抗し、衝突して、けが人や逮捕者が出た。

これに先立ち、１３日午後、空港ではデモ隊数千人が保安検査場の前を封鎖し、乗客が搭乗口まで進めない状態が続いた。

香港の空港当局は、夕方になって、すべての搭乗手続きを停止すると発表、１３日だけで４００便以上が欠航となった。

アジア有数のハブ空港が連日まひする中、デモ隊には１４日も空港で抗議活動をするべきとの主張もあり、混乱が収まるかどうかは不透明な情勢だ。