韓国がGSOMIA“破棄” 日韓関係は…
日本と韓国が軍事機密を共有するため結んだ協定(=GSOMIA)について、韓国の大統領府は協定を延長せず、破棄する決定を行ったと発表した。韓国・ソウルから中継。
韓国側はGSOMIAを継続せず破棄するという選択をした。今後の日韓関係がさらに悪化することは避けられない見通し。
韓国の大統領府は22日午後、NSC(=国家安全保障会議)の常任委員会を開き、GSOMIAについて協議を行った。
その上で、韓国の大統領府はGSOMIAについて延長せず、破棄すると発表した。理由としては、輸出の優遇措置を取る国から韓国を除外する日本政府の決定をあげ、安保協力関係に重大な変化を招いたと述べた。
その上で、「敏感な軍事情報交流を目的に締結した協定を持続させるのは国益に合致しない」として、GSOMIAを継続せず、破棄すると決定した。
21日、韓国の国防相が、北朝鮮がミサイルなどを発射した今月6日と10日、16日と少なくとも3回、日本側と情報交換を行ったと明らかにしているが、今後、こうした北朝鮮をめぐる情報も、スムーズに共有されない可能性がある。
日本側は一貫して、GSOMIAの継続を呼びかけていただけに、日韓の亀裂がさらに深まることは避けられない情勢。