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GSOMIA破棄 米国「強い懸念と失望」

2019年8月23日 7:20

日本と韓国が軍事機密を共有するため結んだ協定(=GSOMIA)について、22日、韓国政府は協定を延長せず、破棄することを決めた。一方、アメリカのトランプ政権はGSOMIAの破棄の決定に対し、「強い懸念と失望」を表明した。

国防総省は22日、声明で協定の破棄の決定について「強い懸念と失望」を表明。「日韓は他の分野での摩擦があっても、相互の防衛と安全保障関係では一体性を維持すべき」と、協定の必要性を強調した。また、ポンペオ国務長官も失望を表明している。

ポンペオ国務長官「我々は韓国の決定に失望している。双方に対し関係をあるべき姿に戻すことを望む」

ポンペオ長官は韓国側と電話で協議したと明らかにした上で、日韓の協力関係が「北朝鮮対応だけでなく、我々が世界で行う取り組みにとって重要なものだ」と強調した。

一方、アメリカメディアからは「アメリカの助言を聞こうという韓国の意欲が弱まっているのかもしれない」と見方も出ている。

日韓関係の悪化に歯止めがかからない中、25日、フランスで開催される予定の日米首脳会談で、トランプ大統領が仲介に乗り出すことも想定される。