韓国の釜山市議会は６日、日本総領事館前に不法に設置された慰安婦像などを「歴史的な事件の記念」として合法化する条例を可決した。

釜山市議会で可決された条例は道路占用許可の対象として、歴史的な事件を記念するための銅像などを含めるもの。釜山の日本総領事館前には、慰安婦問題を象徴する少女像が違法に設置されていたが、条例の成立で合法化されることになる。

また、現在は近くの公園に置かれている徴用工を象徴する像についても、今後、総領事館前に設置される可能性がある。

これに加え、市議会では戦時中に朝鮮半島出身者を働かせるなどした企業を「戦犯企業」と位置づけ、市や教育機関がその企業の製品を購入しないよう努力義務を課す条例も同時に可決している。

一方、ソウル市議会も６日、特定の日本企業を「戦犯企業」として、市などがその企業の製品を購入しないよう努力義務を課す条例を可決した。実際にどのように運用されるかは不透明だが、今後、同様の動きが韓国国内で広がる可能性もある。