NYダウ 米中貿易協議の進展期待感で続伸
9日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易協議進展への期待感から中国に関連する銘柄を中心に買いが広がり、ダウ平均株価は続伸して取引を終えている。
9日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末比38ドル05セント高の2万6835ドル51セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は15.64ポイント下げて、8087.44で取引を終えている。
この日は、アメリカのムニューシン財務長官が米中貿易協議について、前向きな発言をしたと伝わったことで、「キャタピラー」など中国事業の比率が高い銘柄を中心に買いが広がった。
ダウ平均は一時100ドル以上値を上げたが、午後に、アメリカの50の州と地域がIT大手「グーグル」について、独占禁止法違反がないか調査に乗り出すと発表したことで、関連するハイテク関連株を中心に売りが広がった。
また、株価は7月以来の高値圏となっているため、利益確定のための売りも出やすく、ダウ平均は上げ幅を縮小して取引を終えている。
市場関係者は「明日はアップルの新製品発表イベントが予定されているが、発表の内容次第で関連する銘柄への影響も出るため、注目している」と話している。