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ダウ7日続伸 米中貿易摩擦で前向き材料

2019年9月13日 7:23

12日の米・ニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易摩擦をめぐり前向きな材料が相次いだため、買いが進み、ダウ平均株価は7営業日続伸して取引を終えている。

12日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から45ドル41セント値を上げ、2万7182ドル45セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も24.79ポイント上げて、8194.47で取引を終えている。

前の日の夜に、アメリカのトランプ大統領が中国製品への制裁関税引き上げを2週間延期すると発表した。中国側も、中国企業がアメリカ産の大豆や豚肉などの購入準備を進めていると応じたことから、米中貿易摩擦への警戒感が一層和らぎ、12日のニューヨーク株式市場は買いが進んだ。

また、ECB(=ヨーロッパ中央銀行)が12日の理事会で、利下げを含む金融緩和策を決めたことで、市場に資金が流入するとの期待が高まったことも相場の支えとなった。

ダウ平均株価は一時170ドル近く上げたが、米中貿易協議で具体的な成果が出ているわけではないため、取引終了にかけて様子見ムードが広がり、上げ幅を縮小して取引を終えている。

市場関係者は「来週は利下げが確実視されていて、それに加えて米中交渉の進展もあれば、ダウ平均の過去最高値更新を狙う展開になるだろう」と話している。