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“共和党優勢”カンザス州で住民投票 「中絶の権利」引き続き認める

2022年8月3日 17:46
“共和党優勢”カンザス州で住民投票 「中絶の権利」引き続き認める

アメリカ・カンザス州で2日、人工妊娠中絶の権利を認めた州憲法の規定を削除するかを問う住民投票が行われ、反対多数で引き続き、中絶の権利が認められることになりました。

アメリカの連邦最高裁が中絶を憲法上の権利だと認めた1973年の判決を覆したことを受け、アメリカメディアなどによりますと、これまで少なくとも12の州で中絶が禁止または制限されました。

こうした中、カンザス州で2日、妊娠22週目までの中絶の権利を認めた州憲法の規定を削除するかを問う住民投票が行われました。最高裁が判断を覆してから初の州単位での住民投票でしたが、アメリカメディアは、反対多数で中絶の権利が引き続き認められることになったと一斉に伝えました。

野党・共和党が優勢な州で中絶を制限する動きが加速する中、共和党が優勢とされるカンザス州での今回の結果に、アメリカメディアは秋の中間選挙に向けた「有権者の劇的なメッセージだ」などと伝えています。