米10歳女児レイプされ妊娠 オハイオ州内で中絶受けられず…隣州へ
アメリカ中西部オハイオ州で、10歳の女の子がレイプされて妊娠したにもかかわらず、州内では、ほぼ全ての中絶が禁止されているため、隣の州まで移動して中絶せざるをえなかったことがわかりました。
オハイオ州では先月、アメリカ連邦最高裁が、人工妊娠中絶の権利を認めた49年前の判決を覆す判断を下したことを受け、妊娠6週以降の中絶を禁止しています。
こうした中、現地メディアによりますと、オハイオ州に住む10歳の女の子がレイプされて妊娠したにもかかわらず、州内では中絶が受けられず、隣のインディアナ州まで移動して処置を受けざるをえなかったということです。
この事件をめぐり、地元当局は13日、27歳の男を13歳未満の子どもをレイプした疑いで訴追しました。男は「女の子を2回レイプした」と供述しているということです。
中絶をめぐり、アメリカの世論が二分する中で起きた事件に、バイデン大統領も「すでにトラウマを負っている女の子が他の州への移動を余儀なくされた」と言及するなど、波紋が広がっています。