ガザ地区で救急車の車列空爆…15人死亡 イスラエル軍「ハマスが使用していた」
パレスチナ自治区ガザ地区で3日、救急車の車列が空爆され、ガザ地区の保健当局によりますと、15人が死亡しました。イスラエル軍は「ハマスのテロリスト集団が救急車を使用していた」として、空爆を行ったことを認めました。
ロイター通信によりますと、イスラエル軍が3日、ガザ地区にあるシファ病院付近で救急車の車列を空爆しました。ガザ地区の保健当局は15人が死亡、60人がケガをしたと発表し、「救急車が南に向けて移動することは事前に、全世界に通告していた。イスラエル軍は大きな罪を犯した」と非難しています。
一方、イスラエル軍は「ハマスのテロリスト集団が救急車を使用していた」として空爆を行ったことを認め、この攻撃でハマス戦闘員を「無力化した」と主張しています。その上で、「ガザ地区のこの地域は戦闘地域だ」と述べ、民間人は南部に避難するよう呼びかけています。
こうした中、アメリカ政府高官は3日、ハマスに拘束された人質を救出するためには「かなり大規模な戦闘の一時停止が必要」との見方を示しました。また、ガザ地区から外国籍を持つ人や負傷者を脱出させるのに時間がかかった理由について、ハマス側から当初、出された脱出を求める負傷者リストにハマスの戦闘員が含まれていて、それらを除外するのに時間がかかったなどと説明しました。