イスラエル軍 ガザ地区での地上部隊の作戦継続 ハマスは徹底抗戦の構え
パレスチナ自治区ガザ地区での地上部隊による作戦を拡大しているイスラエル軍は、28日も部隊や戦車がガザ地区に残って作戦を継続しています。エルサレムから中継です。
エルサレムでは街は平穏を保っていますが、西部の都市テルアビブなど、国内各地でロケット弾への警報が相次いで発令されていて、ハマスによる報復攻撃への警戒が強まっています。
今回のガザ地区での地上部隊の作戦拡大についてイスラエル軍は、戦闘機およそ100機で大規模な空爆を行い、ハマスの地下施設やインフラなど150の標的を攻撃した上で、戦車がガザ地区内に入り、戦闘を有利に進めていると発表しました。さらに、ハマスの司令官らを殺害したと明らかにしています。
イスラエル軍は、28日も、部隊や戦車がガザ地区に残って作戦を継続していて、ハマス側と激しい戦闘が行われているものとみられます。
ガラント国防相は声明を出し、「新たな指令が出るまで、この作戦を継続する」と述べていて、本格的な地上侵攻に向けて、攻勢を強める方針です。
一方、ハマス側は、AFP通信の取材に対し、「一晩で数百もの建物が破壊され、ガザ地区北部の景観が一変した」と、被害が甚大であることを認めました。
また、ガザ地区の保健当局は28日、およそ400人が死亡し、これまでの死者数は7700人を超えたとしています。
ただ、ハマスの軍事部門は、「侵略を阻止するための準備は整っている」と述べ、徹底抗戦の構えを示しています。
こうしたなか、テルアビブでは、ハマス側に人質として連れ去られた人々の家族らが集会を開きました。この後、家族らの代表が、ネタニヤフ首相と面会し、改めて、人質の一刻も早い解放を訴える予定です。