アメリカのバイデン大統領が、日本で行われるG7広島サミットに出席後、それ以降の2か国への訪問を取りやめて帰国すると16日、アメリカメディアが報じました。債務上限引き上げ問題への対応のためだとしています。

バイデン大統領は当初、日本で19日から21日まで行われる広島G7サミットに出席した後、パプアニューギニアとオーストラリアを訪問し、日米豪印4か国の枠組み＝クアッドの首脳会議に出席する予定でした。

しかし、複数のアメリカメディアによりますと、国内で債務上限引き上げをめぐる野党との交渉が続いているため、日本を訪問後、残り2か国への訪問は見送り、首都ワシントンへ戻るということです。

議会が債務上限の引き上げなどに応じなければ、来月1日にも連邦政府が債務不履行に陥る恐れがあり、与野党のギリギリの交渉が続く中、国内問題を優先した形です。