G7サミットまで1週間 平和公園などは既に厳重警戒…開催期間は町出入りに住民証明の「識別証」も【藤井貴彦キャスター中継】
主要7か国のトップが集結するG7サミットの開催まであと1週間となりました。会場となる広島の様子を、日本テレビ「news every.」の藤井貴彦キャスターが伝えます。
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藤井キャスター:
私は今、広島市にある平和公園に来ています。後ろには原爆ドームが見えます。こちらには慰霊碑もあり、国内外を問わず多くの方が訪問されていました。
平和公園はテロ警戒のため、18日正午から21日まで立ち入り制限を実施します。上空から見ても、フェンスで囲まれているのがわかります。
サミット初日の19日には、各国首脳をこちらの平和公園に招待することも予定されていて、すでに厳重な警備が始まっています。
今回、サミットが行われるのは、ここから5キロほど離れた元宇品町にあるホテルです。こちらの町は、市の中心部と1本の橋で結ばれている島となっているため、不審者の出入りを警戒しやすいという利点があります。また、町の中には臨時の派出所も開設されていて、着々と準備が進んでいました。
元宇品町にはおよそ1500人の方が住んでいらっしゃいますが、サミットの開催期間は、町を出入りする際、住民であることを証明する「識別証」を見せる必要があるということです。サミットへの期待とともに生活への影響の不安を語っていました。
――警備状況で感じることは?
元宇品町・町民「心強い思いですよね」
――日常生活に影響は?
元宇品町・町民「今はない、まだ。何があるのかとちょっと心配している」
藤井キャスター:
今回、サミットの最大のポイントとなるのが、ロシアによるウクライナ侵攻です。ロシアが核兵器による威嚇を行う中、被爆地である広島から核廃絶のメッセージを打ち出したいという狙いがあります。
実際に、今回は平和公園だけでなく、原爆資料館も岸田首相が案内する予定となっています。実現すれば、G7各国の首脳が原爆資料館を訪れるのは「史上初」で、世界のリーダーに被ばくの実相を知ってもらう大きなチャンスとなります。
しかし、アメリカのバイデン大統領からはオンラインで参加する可能性があるという発言もあり、岸田首相が地元・広島から「核なき世界」を強く発信することができるのか。いまも調整が続けられています。