露裁判所 野党指導者に「禁錮8年6か月」の実刑判決
モスクワの裁判所は9日、ロシアの野党指導者イリヤ・ヤシン氏に対して、ロシア軍に関する偽情報を拡散したとして、禁錮8年6か月の実刑判決を言い渡しました。
裁判は、支持者が「ヤシン氏に自由を」と訴える中で開かれました。ヤシン氏は野党指導者の一人で、ロシアのウクライナ侵攻を批判し、今年4月、ユーチューブの動画配信でブチャでの民間人殺害はロシア軍によるものだとする映像を流し、7月に逮捕されていました。
裁判所は9日、「ロシア軍に関する偽りを広めた」として、ヤシン氏に禁錮8年6か月の実刑判決を言い渡しました。
ヤシン氏は自らのSNSで「弱いリーダーが反対意見を焼き払おうとする」とプーチン政権を批判しました。
ロシアでは3月、軍に関する偽情報を流すことを禁じる法律ができるなど、言論統制が強まっていました。