冷え込む日露 ロシア人武道家「日本で学びたい」“対露制裁”クレカ使えず渡航準備も思うように進まず… いまも古武道でつながる交流の糸
ウクライナ情勢をめぐり日本とロシアの関係は冷え込んだままですが、日本の古武道を通じて交流を続けようとするロシア人武道家を取材しました。
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モスクワで日本の古武道を教える武道歴40年のゴルビリョーフさん。2019年まで、毎年、日本を訪れていましたが新型コロナの影響で、この3年間はオンラインで指導をうけています。
ーーしかし、
ロシア人武道家・ゴルビリョーフさん「武道は体で伝わると信じてい ます。だから先生に直接会わなければいけません」
新型コロナの入国規制は緩和されたものの、ウクライナ情勢をめぐり冷え込む一方の日露関係。こうした中、日本の師範は「待っている」と背中をおしてくれました。
早速日本行きの準備を始めますが…
ロシア人武道家・ゴルビリョーフさん「(ホテルからのメールには)キャッシュはだめと書いてありますので。場所的に値段的にすごく良かったのですが…」
制裁でロシアのクレジットカードが使えず、準備も思うように進みませんでした。さらに心配だったのは、日本のビザ。民間人に渡航制限はないものの、ロシアは日本を「非友好国」に認定したため、不安を抱えながらの手続きでした。
ロシア人武道家・ゴルビリョーフさん「どうなるかとすごく緊張しました。全部無事に終わりました」
無事ビザがでたことを仲間に報告。
ナゴエワさん(渡航歴17回)「もう頭の中が日本でいっぱい」
日本で学びたいという3年越しの思い。
ロシア人武道家・ゴルビリョーフさん「非友好国というラベルは政治だけ。人間の間にはあまり変わりはない」
日露関係が冷え込む中、武道を通じた交流の糸はつながっています。