感染拡大…上海“ロックダウン” 日本人の帰国に支障も 犬型ロボットが感染対策呼びかけ
新型コロナウイルスの感染拡大により、中国・上海では、事実上の“ロックダウン”が始まっています。
封鎖されている団地では、自治会が“犬型ロボット”の背にスピーカーを乗せ、「しっかり消毒。集まらず、部屋を換気してください」と感染対策を呼びかけていました。また、町のあちらこちらには、通行できないよう大きな塀が設置され、配達員が建物の中に入れないため、封鎖エリアの住人は外から荷物を受け取っていました。
上海では、市を東西の2つに分けて順番に封鎖していて、4月1日から5日までは、西側が封鎖されます。まだ封鎖されていない西側でも、現地に住む日本人が引っ越し業者の手配などが出来ず、帰国を延期した例もでています。日本総領事館は、上海市に対し、日本人が帰国などをするために、空港に行く交通手段の確保を要請したということです。
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一方、これまで、全人口の約4人に1人が感染している韓国では“世界最悪水準”の感染状況が続いています。
韓国・保健当局
「新規感染者数は減少しています。しかし、相変わらず変動の余地がある不安定な状況です」
今月中旬に62万人を超えた新規感染者は、31日の発表では約32万人まで減少したものの、重症者は1315人と過去最多を更新しています。ただ、韓国政府は、死亡率が比較的低いオミクロン株の特徴などを考慮し、段階的な規制の緩和を進めていて、4月1日に見直しを発表する方針ですが、医療界からは緩和に反対する声もあがっています。