北朝鮮の国営メディアは３日朝、新型のＳＬＢＭ（＝潜水艦発射弾道ミサイル）「北極星３」の発射実験に２日、成功したと伝えた。

３日付の朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は、北朝鮮東部の元山沖で２日、新型のＳＬＢＭ「北極星３」の発射実験が行われたと、写真付きで伝えた。通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射し、成功したとしている。韓国軍は２日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したと発表していて、これを指すとみられる。

労働新聞は「外部勢力の脅威を抑止し、自衛的な軍事力をさらに強化する上で、新たな局面を開いた」と強調。北朝鮮としては、４日に再開するとしている米朝の非核化協議を前に、新たな軍事力を誇示することで、アメリカから譲歩を引き出したい考えがあるとみられる。

金正恩委員長は発射の成功を熱烈に祝ったということだが、掲載された写真に姿はなく、現場には立ち会わなかったとみられる。

一方、トランプ大統領は２日、外国首脳との共同会見など発言の機会があったが、弾道ミサイルの発射については一切、触れなかった。