中東イラクで高い失業率などに抗議する反政府デモが各地に広がり、治安部隊との衝突によって多数の死傷者が出ている。

ロイター通信によると、反政府デモは１日に始まり、首都バグダッドや南部のナシリヤなどで高い失業率や劣悪な公共サービスなどに抗議した。

これに対し、治安部隊はデモ隊を排除しようと実弾を発砲するなどしていて、これまでに少なくとも２７人が死亡、１５００人以上がケガをしたという。

デモの拡大を受けてイラク政府は、バグダッドなどで外出禁止令を出すなど沈静化に躍起になっているが、混乱はさらに広がる恐れもある。