香港「覆面禁止法」を施行 市民は反発
香港政府は、抗議活動の参加者がマスクなどで顔を覆うことを禁じる「覆面禁止法」を施行し、4日夜は反発した市民による激しい抗議活動が相次いだ。
香港政府は、「覆面禁止法」を制定し、現地時間の5日午前0時に施行した。立法会での審議を必要しない「緊急条例」による異例の措置で、違反した場合、最高で禁錮1年が科される。
これに反発したデモ隊は、複数箇所で抗議活動を行い、一部の参加者は放火や破壊行為を繰り返した。
また、香港メディアによると、警官がデモ隊に発砲し、14歳の少年が太ももを撃たれ、病院に搬送されたという。
法施行の直後に大きな混乱は起きなかったものの、一部のデモ隊は「デモの自由を奪うことはできない」などとして、5日も複数の抗議活動を呼びかけていて、混乱がおさまるかは不透明な情勢。