国連安保理 北の非核化「具体的措置」を
国連の安全保障理事会は8日、非公開での会合を開き、EU6か国が北朝鮮に対し、非核化に向けた「具体的な措置」を取るよう求める共同声明を出した。
国連安保理の非公開会合は、北朝鮮が今月2日にSLBM(=潜水艦発射弾道ミサイル)を発射したことを受けて開かれたもの。
フランス国連大使「我々は北朝鮮に対し誠意を持って、アメリカと意味ある交渉をし全ての大量破壊兵器と弾道ミサイルの放棄に向けた具体的手段を取ることを促す」
安保理関係者によると、会合では今回のミサイル発射が安保理決議違反との見方に異論は出なかった一方、安保理全体としての共同声明はまとまらず、新たな制裁などについても議論されなかったという。北朝鮮との対話を続けたいアメリカが慎重な姿勢を示したという。
今回の会合をめぐっては、北朝鮮の金星国連大使は7日、「会合を開けば、主権を守る欲求をさらに高めるだけだ」と警告していた。