×

NY株式市場 米中貿易協議に期待で続伸

2019年10月11日 7:15

10日のニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の閣僚級による貿易協議が進展するとの期待から続伸して取引を終えている。

10日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前日の終値から150ドル66セント値を上げ、2万6496ドル67セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も47ポイントあまり上げて、7950.78で取引を終えている。

この日は、アメリカと中国の閣僚級による貿易協議が始まった。取引開始直後にトランプ大統領がツイッターに「明日、中国の副首相とホワイトハウスで会う」と投稿したことから、協議が進展するとの期待が広がった。建設機械大手「キャタピラー」など、中国との関係が深い銘柄を中心に幅広く買われた。ダウ平均株価は午前中に前日の終値に比べ250ドルあまり上げる場面もあった。ただ、その後は、貿易協議の具体的な中身を見極めたいという姿勢が強まり、上値は重くなった。

市場関係者は、「10日に始まった米中の閣僚級協議について、市場は最終合意に達することまでは見込んでいないが、まずは新たな関税の引き上げを回避できるかに注目している」と話している。