独立問う住民投票主導 州政府前閣僚ら有罪
スペイン・カタルーニャ州の独立を問う住民投票を主導した州政府の前閣僚らに対し、スペイン最高裁は14日、禁錮9年から13年の有罪判決などを言い渡した。
判決を言い渡されたのは、スペイン・バルセロナを州都とするカタルーニャ州の前州副首相や市民団体のリーダーら12人。
前州副首相らは2017年、中央政府の反対を押し切り、州の独立を問う住民投票を強行したなどとして、国家反逆罪に問われていた。
スペイン最高裁は14日、ジュンケラス前州副首相を最も重い禁錮13年としたほか、8人に禁錮刑、3人に罰金刑を言い渡した。
判決では、検察が求めた刑罰より軽い反乱罪などが適用されたが、現在、ベルギーを拠点に政治活動を続けるプチデモン前州首相は、自身のツイッターで「ひどい判決だ。民主主義のため、カタルーニャのために、これまでにも増して声をあげよう」などと訴えている。
また、独立派住民は、近くバルセロナで大規模デモを行うとしており、今回の判決に反発して、独立運動が再び勢いを増すおそれもある。