カナダで9日、トルドー首相の後任を決める与党・自由党の党首選挙が行われ、元中央銀行総裁のカーニー氏が選ばれました。

カナダのトルドー首相がインフレ対応などをめぐる支持率の低下から1月に辞任を表明したことを受け、9日、後任を選ぶ与党・自由党の党首選挙が行われました。

党員による投票の結果、カナダ中央銀行の元総裁マーク・カーニー氏が政治経験はないものの、およそ86パーセントの票を獲得し、当選しました。

トルドー氏が正式に辞任した後に首相に就任する予定で、関税などで圧力を強めるアメリカ・トランプ政権への対応が最大の課題です。カーニー氏は演説で、「不当な関税をかけて攻撃するトランプ氏を成功させるわけにはいかない」などと述べ、報復関税を維持する意向を示しています。