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ASEAN議長声明案 南シナ海で懸念維持

2019年10月25日 2:32

来月タイで開かれるASEAN(=東南アジア諸国連合)首脳会議の議長声明案が明らかになった。中国が軍事拠点化を進める南シナ海については「懸念」の文言を維持している。

NNNが入手した議長声明案によると、南シナ海の問題については、紛争を防ぐ「行動規範」の策定に向けた中国とASEANの交渉進展を歓迎している。

その一方で、中国を念頭に「地域の平和と安定を損ないかねない埋め立て活動に対する懸念に留意する」と前回の会議に引き続き「懸念」の表現を盛り込んでいる。

また、日本やインドなどが参加するRCEP(=東アジア地域包括的経済連携)については、目標としている年内妥結が最優先事項としている。交渉は山場を迎えているが、インドは大幅な関税撤廃に慎重で、声明案でもRCEPの箇所については表現が変わる可能性を追記している。