イージス艦7人死亡 遺族が日本郵船を提訴
静岡県沖でアメリカ軍のイージス艦の乗組員7人が死亡したコンテナ船との衝突事故で、遺族らがコンテナ船を運航した日本郵船に対し、損害賠償を求める訴えをアメリカの裁判所に起こした。
この事故は2017年6月、静岡県南伊豆町の沖合で、アメリカ軍のイージス艦「フィッツジェラルド」とフィリピン船籍で日本郵船が運航したコンテナ船が衝突し、イージス艦の乗組員7人が死亡したもの。
AP通信は乗組員の遺族らが18日、日本郵船に対し、2億8700万ドル(310億円あまり)の損害賠償を求める訴えをアメリカの裁判所に起こしたと報じた。事故が回避できたにもかかわらず、必要な手順をとらなかったと主張しているという。
一方、事故を巡っては今年8月、日本の運輸安全委員会が、イージス艦側の見張りが不適切だったとする報告書をまとめている。
提訴を受け、日本郵船は「訴訟に関してはコメントを差し控えますが、適切に対応していく所存です」とコメントしている。