パキスタン“非常事態” 「国土の3分の1冠水」 濁流を前に立ち尽くす人々
パキスタンでは6月以降の大雨で3300万人が被災、1100人以上が死亡するなど、深刻な状況に陥っています。パキスタンの気候変動相は「国土の3分の1が冠水した」と述べました。多くの人が濁流の前で呆然と立ち尽くしていました。
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パキスタンでは、6月以降の大雨で深刻な状況に陥っています。街は辺り一面、冠水していました。街に水が入り込み、水につかりながら移動する人も見られました。濁流を前に、多くの人がぼうぜんと立ち尽くしています。
パキスタン気候変動相
「いま、パキスタンの3分の1が冠水し、3300万人が影響を受けています。それが壊滅的ではないといえるのでしょうか? これは小さな国の大きさに匹敵します」
日本の約2倍の面積を持つパキスタンでは、国土の3分の1が冠水しているというのです。
AP通信によると、パキスタンでは大雨により30日夕方までに1100人以上が死亡しました。国民の約7人に1人、3300万人以上が被災したと伝えています。被災者が避難した場所では、救援物資を求める人だかりができていました。
ロイター通信によると、国土の3分の1が冠水したパキスタンの経済損失は、少なくとも100億ドルにのぼるということです。